いい会社と永く続く会社

いい会社とは何か!?
会計を通じて、たくさんの経営者にお会いして気づくことは、”永く続く会社”は、いい会社と深いつながりがあるのではないかということ。
その点、日本に老舗企業が非常に多い日本の企業を研究することは、とても参考になります。
日本は、世界からも、老舗企業大国として評価されています。
最も古い企業としては、578年に創業した、神社仏閣の建設工事会社の金剛組、1521年に創業の和菓子の虎屋、1566年に創業した布団の西川産業などなど、帝国データバンクの調査によると、創業100年を超える企業は、約2万6千社、特に、江戸開府前(1602年以前)の創業は141社もあるそうです。

また、韓国銀行が2008年5月に発表した「日本企業の長寿要因および示唆点」と題する報告書によると、世界で創業200年以上の企業は5,586社(合計41カ国)ある中で、日本は過半数を占めます。

1位日本 3146社(全体の56%)
2位ドイツ 837社
3位オランダ 222社
4位フランス196社  (アメリカ14社、中国9社、台湾7社、インド3社、韓国0社) なお、1000年以上19社

世界の中で56%を占める日本は老舗企業ランキングのダントツの1位で、日本のすごさを改めて再認識します。

また、企業存続年数と存続率との関係を「企業存続率」というデータで表すと、企業存続率は、1年後で60%、3年後40%、5年後15%、10年後5%、30年後2%、50年後は0.7%、100年後は、0.03%となっており、つまり、株式会社は100年で、その99.997%が消える計算です。つまり、100の会社が生まれても、50年後にはほぼ1社も残っていないということになります。

このような中で、これほどまでに、日本が長寿企業を生み出すことができたのは、「信用」、「伝統」、「知名度」を重んじる日本の強みに起因するものであり、事業を継続してきたからこそ培われているものであり、事業承継の重要性が伺えます。

ところが、近年、企業の寿命が心配されます。2013年11月4日、日経ビジネスの調査によれば、今まで、企業の平均寿命は、30年といわれてきましたが、わずか四半世紀で、18年まで短縮してしまっているようです。

この先、どうなってしまうのでしょうか。とても心配になりますね。。。。